正義とはなにか

みなさんこんにちは!松原です。

ここ数日、ダッカでひどい渋滞が起きています。

数日前にダッカの国際空港から伸びる幹線道路で学生2名が交通事故でなくなったことに対して、学生たちが抗議活動として道路を封鎖しているのです。

 暴力に訴えることは正義か?

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Photo via the Daily Star

2016年のテロ以降、バングラデシュってあまりいいイメージがない印象なので個人的にもそれに加えてネガキャンしたいとは思わないんですが、今回の1件は少々考えさせられる出来事だったのでお伝えできればと。

ことの発端は、先程も述べたように週末おきた交通事故。日本人からしてみたら普段から交通ルールはないにも等しいように見えますが、バングラデシュ人にとってみれば彼らなりの秩序がそこにはあります。

しかし、今回の交通事故はその彼らの秩序も逸した形で、人混みの中にバスが突っ込んでしまうことで起きてしまいました。2名の命を奪い、少なくとも9名の方が負傷しています。

この事故に対して、「正義」を訴えて多くの学生達が抗議活動をしていました。大きな道路が封鎖され、ダッカ中に渋滞の影響。

僕のいる会社でも外に出てた社員が30分で帰ってこれるところ、4時間車のなかで待たされたとのこと。

3日間の抗議の結果、政府が法定年齢を下回り、無免許のドライバーを強く取り締まるよう警察当局に通達を出した模様です。

 

しかし、気になるのは抗議の方法。幹線道路に集まった学生たちは道路を封鎖するだけでなく、今回原因となったバスの窓ガラスをわり、何台かのバスには点火もされました。

ここまでいくとバングラ人の中でも"Students' Protest"ではなく"Students' Attack"という表現が使われるように。

たしかに同世代の学生がバスによって轢かれてしまって、非難したい気持ちが募るからといって、正義を訴えるために暴力を振りかざすのはいかがなものなのでしょう。

 

この類の疑問を持つと思い出すのが、昨年半年にわたって大学で受けていた元外務事務次官の杉山先生の授業。法学部の授業で、講義内容は国際法。国際法に違反してまで国際テロの主犯を殺すのは正義かどうか?といった議論をしていました。

この講義の中で、みなさんにもよく知られているであろう思考実験が取り上げられました。

トロッコ問題」って聞いたことありますか?

ご存知ない方はこちらの動画を見ていただけたらと。(英語ですが映像でイメージは伝わると思います。)

 何かを守るためにその他のものを傷つけることは許されるかどうかといった問題です。

人の命が問題には使われており、みなさんも悩むところではないでしょうか。

正義とはなにかという問いを考えるきっかけになるかと思います。

 

なんだか今回の抗議活動に関しては扇動されている様子だったり、抗議の目的だったり、違和感を感じる点が多かったので改めて考える機会になればと思いました。

 

まあ、政府の通達で落ち着いてくれればと思います。

 

(今回の記事でバングラやっぱり危ないじゃないか!って思われる方もいるかも知れませんが、情報でまわるの早いですし、それに基づいて現場に近づかなければ安全は確保できます。ニュース確認しながらも普通にオフィスで仕事してましたし、明日からも普通に仕事します。)

 

それでは!

 

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